『極薄のニトロセルロースラッカー塗装』を謳っているヴァンザント。
ポリエステルを使わず、下地からラッカーを塗ることにより塗装は1/3の厚さ。
ヴァンザントの鳴りの良さはこのラッカー塗装の影響が大きいと思うし、なによりボディの質感がいいんですよね。
ポリエステル塗装と違ってマットで、生木感を感じるというか。
それがギター、ベースを合わせ4本も購入してしまった理由でもあります。。。
ただ、この極薄ラッカー塗装にはデメリットもあります。
それが「ラッカー塗装剥がれ」。
ヴァンザントと言えば、必ずといっていいほど問題に挙がりますよね。
ネットなどでもをよくこの話題を目にします。
本当にヴァンザントはちょっとぶつけただけで簡単に塗装が剥がれます。
ベルトなどのバックルなどはもちろんのこと、コツンと机にぶつけたり、はたまたボディを爪で強く叩いただけでもガンガン傷が入ります(笑)
自分のギター達も例外でなく、普通に使用していたらまず傷つきます。
一番傷が入っているベースはこの通り。
一回傷が付くと、そこから広がるようにどんどん剥がれ落ちていくんですよね。
まぁ自分はヴァンザントコレクターではないし、多少の傷は逆にヴィンテージ感が出るぐらいだと思っているので、たいして気に留めないのですが、あまりにもパリパリいくのはさすがに気が引けます。
そこでいろいろ試してみた結果、一番よかったのがタッチアップラッカーでの補修。
使っているのはこれです。
フリーダムギターのラッカー塗装用タッチアップ補修材(SP-P-15)
マニュキアっぽい感じですね。(マニュキアを使用したことはありませんが)
そんなに量を使うわけではないので、古くなって液体が黄ばんでます笑
それでもこれは2本目かな。
ギターに新たに傷ができたら、打痕を覆うようにラッカーを塗っていきます。
ラッカーは10分程度ですぐに乾きます。
塗ったところはそれ以上傷が広がらなくなり、いい感じのレリックになります。
ラッカーを塗った箇所もパッと見分からないです。
上の写真のベースも分からないですよね。
塗装したことにより音が変わる、ことを気にする人もいると思いますが、少なくとも自分には変化は感じません。
気にしながらビクビク扱うよりはよっぽど精神衛生がいいです。
ギターになにも塗りたくないナチュラル志向の人には邪道と思われるかもしれませんが、ヴァンザンドの塗装リペアを考えている人には一度試してみるのもいいかと思います。